こんにちは、下村です
口蹄疫や鳥インフルと『食』に関わる問題が昨今ニュースでよく目にします。
これらは、自然界に存在しているウィルスにより日々の管理を超えて起こってしまう
トラブルです。
しかし、私たちが使っている『機械』トラブルは人的ストレス、つまりヒューマンエラーによる発生が多いことが知られています。
メンテナンスの不備も日頃の管理不足という点では、ヒューマンエラーといえると思います。
このヒューマンエラーを「ゼロ」にしなくてはならない業種の1つに食品業界があります。
やっぱり、私たちの口に入るものですからね
今や食品業界も人の手だけではなく、製造工程で機械を使用するのは当たり前の話です。
そこで、食品製造工程の機械に使用されている「潤滑剤」は一体 何 が使われているのでしょうか?
現在、日本における食品衛生法では
食品機械で使用される潤滑剤の安全性に関する規制・規格は現時点で存在しないのです。
一方欧州はじめ米国では使用する潤滑剤のガイドラインが設けられております。
つまり、国内では使用側のモラルや経営方針にゆだねられている状態です。
(国内潤滑剤メーカーも輸入に頼っているのが現状で、国内製造は予定してないと思います。僕がいた頃は少なくとも国内生産の方向性はなかったですね
)
何だかんだ言っても、私達の口にはいるものです。「食の安全」を最高レベルで意識して頂くことを食品メーカーさんに願うだけです。
当社もFDA 21 CFR 178.3570やUSDA グループ H1 に適合したグリースを取り扱っております。
*注意*
食品用とは言っても、製造工程で潤滑剤が食品に偶発的に混入することを前提としてますので、お腹がすいたからってチューブから直接食べる事はしないで下さいね。
ちなみに混入許容量濃度は10ppmです。
関連記事
食品用グリースに関するレポート